2013年の10枚!前編

今年のCDアルバム10枚を選んでみました。けっこう難しい。
前回と同じように画像はamazonへのリンク、試聴(基本iTunes)のリンクもつけて
購入しやすいようにしていますのでぜひ新しい音楽との出会いができればと思います。
YouTubeも貼ってあって環境によっては重くなりそうなのでまずは5枚。
じゃ、

・回転体(the chef cooks me) (iTunes)

正規メンバーは3人ですが、大所帯バンドとなっているthe chef cooks me。
やさしすぎる顔と声のシモリョーが多幸感あふれるシティ・ポップを鳴らすよ!
とにかくこのバンドは大きいステージでやっているところを見てみたい。
金管楽器がapbank fesのステージで鳴っているのが見える…
特に頭のM1「逆転する世界」(後半からがやばい!)、M2「ケセラセラ」で
強く感じます。


リードトラックのM3「適当な闇」のサビのベースがたまらなく楽しい。
音楽が楽しいって大事!
歌詞は深いしいろんな感情が含まれているのだけど、それでもやっぱ明るいなぁ。

ラップも行ける彼らが同じくラップがマイブームな後藤正文Pや
レーベルメイトの岩崎愛、敬愛する磯部正文(HUSKING BEE)と
歌うM5「環状線は僕らをのせて」もとても良いです。
とくに愛ちゃんの声、すごくいい。PVも綺麗だね。


ゆったりした休日や都会の喧騒を歩くときなどに聴きたくなります。
名盤。


・sakanaction(サカナクション) (iTunes)

サカナクション、6枚目にしてついにセルフタイトル。
M1「INTRO」を経て始まるM2「INORI」はまさかのインストのクラブミュージック。

(アルバムとは異なるミックス。アナログ盤に収録)
インストってどうやってノればいいかわからないけど東京ではこうやって
楽しんでるんだよって YouTubeみたひとに教えたいということで先行試聴会でこんな
MV撮りました。

静かめに進んでいきながらサビのコーラスで一気に視界が開けるM3「ミュージック」、
YMO等を彷彿とさせるイントロのシンセが一気に踊らせに来て、さらになかなかこない
サビでは別の曲のように化けて最高潮に達するM4「夜の踊り子」(東京モード学園CM)
なんて気持ちよくてたまらない。

そんなダンスダンスなシングル曲のみでなく、じっとり横揺れさせるM5
「なんてったって春」、M6「アルデバラン」、M10「映画」などが挟まれ、
夜にヘッドホンでじっくり聴くのもとても良い。
女子コーラスサビなM7「M」なんかもkikUUikiの「表参道26時」からの進化系
みたいですごく好きです。
こういう挑戦的なアルバムがオリコン1位を取ったのはすごいなぁ。
紅白が楽しみ。


・人間と動物(電気グルーヴ)(iTunes)

めんどくさいことは言わない。大音量で揺れろ!!

今年はピエール瀧はあまちゃんでのニヒル?な大将役でも注目を浴びましたね。
歌モノガンガンくるのがたまらない。特に1~3曲目の流れが最高!


・青春ファンタジア(さよならポニーテール) (iTunes)

さよならポニーテールは全員匿名かつお互い全員の素性を知らず、ネットを介して
曲作りをするというソーシャルネットワークに生きる現代らしいユニット。
ボーカル五人以外にもトラックメーカーやサックス担当など全員がミュージシャン。
そのメジャーファーストフルアルバム。
神様:ゆりたんが描く世界はかわいい絵柄ですがメインボーカルのみぃなの声は
大人びていて吐息成分多めです。

狙い過ぎな萌え声:しゅかとウィスパーボイス:ゆゆが加わっての初作品となる今作は
でんぱ組.incの夢眠ねむがPV監督をしたことで話題になったM1「ぼくらの季節」から
意外や意外、バンドサウンドが強めになり、なんだか存在の現実味が増しています。


もちろんバンドサウンドのみでなくゆったりトラックな横揺れ系(M5,M10)など
幅広く、アルバムを通して極上ポップミュージックをたっぷりと聴かせてくれます。
女子歌モノラップがこんなに気持ちいいものかと感じさせてくれる
M9「お気に召すままに」や萌え声と歌詞が狙いすぎてベタすぎて逆に面白い事に
なっているM6「放課後れっすん」、疾走感あふれるM11「飛行少女」などなど。

ユニット自体が
・世界観を表現するイラストレーター:神様は交代する。それによって今までの
 世界はリセットされるかもしれない(今年、初の神様交代劇が繰り広げられたが
 twitter上にもかかわらずそれはそれはすごい演出をみせられた)
・メンバーの中の人は交代制(ボーカルの一人が交代した)
というような有限性を公言しているのですが、歌詞にもそのようななんともいえない
切なさがこっそりと漂っていて世界観に色を付けています。
「タイムカプセルに嘘の日記を入れよう 昔人間は空を飛んだって書いて埋める」
(M13「ロマンス」)という歌詞はお見事だなぁと思いました。

このアルバムのすべての曲をつないで世界観をたくさんの女の子で表現したPVは
各方面から大絶賛。


初回盤はamazonでは値段が上がっていますが、DISC2にアニメ
「つり魂」EDの「空も飛べるはず」、モテキ映画盤に提供した「SAY YES」のカバー
と最近話題のBiSとlyrical schoolとのコラボが収録されていてこちらも注目。
個人的に今年一番の名盤です。


・踊れないなら、ゲスになってしまえよ(ゲスの極み乙女。)(iTunes)

バンド名からイロモノかと思っていたのですが、いやイロモノでないかというと怪しい
けどSWEET LOVESHOWERで観てびっくりしました。
「ヒップホッププログレバンド」とあらゆるところで紹介されています。
最近多い高音男性ヴォーカルですがあなどるなかれ、高い演奏力を武器に展開が
予想できない曲をぶちかます。
キーボードの福重まりはthe chef cooks me「回転体」にも参加。

M1「キラーボール」、MVはサブカル女子の群れみたいな感じで好きじゃないんだけど
これ、ほんとおもしろい曲だわあ。リズムとっちゃうよ。
ドラムのほないこかさんはドSキャラだそうです。


ピアノ音だけじゃなくてシンセでも攻めてくるよ!
餅が!餅が!餅が!食いたいわー! M2「餅ガール」

ベースの休日課長はたまらなくダンディー。

ゲスいのは男なのか女なのかわからないけどM8「ホワイトワルツ」で
「最後だって出てきたから左耳のピアス無いのに気づいたけど戻れない」女と
「大人ぶった少女やけにかわいかった さてこのピアスをどうする?」男をすごく
クソ野郎っぽく歌い分ける絵音くんやべえ。

と、歌詞も面白いんだけどやっぱりピアノとベースにラップで展開される音は
ジャズ的要素も加わり綺麗。

後編はこちら。

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