2013年の10枚!後編

はい、後編です。前編はこちら。
文章はどうでもいいのでとりあえず視聴はなさって。

・演出家出演(パスピエ) (iTunes)

今年は山Pへのケ・ケ・ケー・ケセラーセラ★からはじまりフェスもたくさん出て
飛躍の年だったパスピエ。
前作アルバムまではだいぶアゲまくっていく曲が多かったけど今作は毛色が結構
変わりました。

リード曲のM1「S.S」はパスピエらしいアニソン臭さが面白い曲ですが


M5「ON THE AIR」には泣かされた。こういう曲にも良い声だ…

M3「フィーバー」のMV。
基本メディア上に顔を晒さない方針をとっているのでそのせいもありMVの演出も
変なエロさとかっこよさが出ておもしろいことになっています。
ライブでめっちゃ汗かく曲!
(ライブでは至って普通に顔出しするよ。でもWOWOWの放送とかめっちゃ
  カメラワーク面白いよ)


過去にはなかったM4「シネマ」のようなベースが特徴的な昭和的キラキラ音ダンスも
あり、いろんな武器を身につけました。
とにかくライブで踊れる曲がたくさん。今年一、汗をかくライブバンドでした!


・LEVEL3(Perfume) (iTunes)

M1「Enter the Sphere」はGlobal Site Projectの曲でファンにはお馴染みの曲が
こう来たか!ととにかくアゲられて、M2「Spring of Life」、そこからはじまるか!

お気入りはM4「Clockwork」。気持ちいいリズムの上でずっと跳ねていられる。
かしゆかの声いい。
リード曲のM5「1mm」やM7「Party Maker」は「完全フロア対応」を謳った本作を
象徴するようなPerfumeとしては新しい方向の曲。ライブで爆音で踊りたい!


カップリングの名曲M10「だいじょばない」、M11「Handy Man」も入っていて
お腹いっぱい。

「⊿」よりもバッキバキになったけれど生声が結構フィーチャーされるようになって
いい感じになってます。大音量で聴こう!!


・公園デビュー(赤い公園) (iTunes)

全曲作詞作曲を担当する津野米咲さんが休養から復活。
休止中からも南波志帆に楽曲提供をしていたりしていてさらにはSMAPの「Joy!!」
をつくったことでテレビにもちょろちょろ出ていました。
日テレ「PON」のCM前などのジングルもやってますね。
さあ、朝までじょーいじょーい!を踏まえた上でM2「のぞき穴」聴いてみいよ!

正直、赤い公園でこういう音楽を作る津野さんが「Joy!!」のような曲を作れるというのが
驚きでした。どんだけ引き出し持ってるんだ!
アルバムにはライブテイクのようなアレンジで収録されてます。のぞいちゃいな!!

いわゆる「ガールズバンド」と「ロックバンド」の様式とは少しずつズレた攻め方で
いい音を出してくれる赤い公園。ずば抜け!
M1「今更」とM4「交信」のMVはつながっていてどちらも映像作品としておもしろいので
ご覧になって。ベースの音、色っぽいわあ。ひかりちゃん、女師匠(=東京事変の亀田誠治)
といわれているよ。



小さい頃はいろんなものと交信できたよね。ノスタルジックになる。

歌詞センスも抜群。歌ってるチャンチーは「全く理解してません」って言ってたけど。
「顔も足も取り替えちゃってあの娘みたいになりたいな 真ん中の個人差定規
 折れと迫っている  進めの青が!!」(M7「急げ」)
「カウンター食らった くらいでひるんでしまうならば出なおせ
 我々は未来から集合がかかっている!」(M8「カウンター」)
これが勢いのある演奏とチャンチーの力強い歌声で歌われて、もう、グサッとくる!

ベースとひっそり合唱で静かに始まるM10「くい」はラストに相応しい壮大な展開に
感動させられます。なんだこの歌声の力は。

ふれてなかったけどドラムのうたこすもすばらしいよ。
ツイッターの本人認定チェックマークアイコン一人だけついてないけど。


・TOWN AGE(相対性理論) (iTunes)

ボーカルとギター以外がらっと変わった相対性理論。
待ってましたの新作!

最初にiTunesで先行配信されていたM2「BATACO」を試聴した時は本当に震えた。
「シンクロニシティーン」以降、相対性理論っぽいバンドはたくさん出てきたけれど、
いや、本物はやっぱちげえなと。
曲作りの中心にいたメンバーがいなくなったことで変わってしまうのではないかと
言われていたけれど、確かに変わったところは変わっています。でも、やくしまるえつこ
ソロとはちがう、相対性理論というユニットで作られる音楽はもうそういう音楽に
なっちゃうみたいです。

M3「YOU & IDOL」なんか、シンセもあったりと今までの相対性理論にはないタイプの
曲なのに、しっかり相対性理論してる。ディレイギターのおかげだけじゃないよ。


3年以上前からライブで披露されていたM8「ほうき星」もついに音源化。
弾き語りスタイルで
しかし、あれ?えっちゃん恋の歌とか歌うの?
この曲を筆頭になんだか歌声が色っぽく?表情がすこしついた?そんな感じ。
ライブでは相変わらず表情ないけど。

M1「上海an」やM9「帝都モダン」は相対性理論ポップどストライク。
やくしまるらしい言葉選びもやっぱりおもしろいです。
「こいつはどうしたものかと」「皆目検討つかなくて」みたいなへんな文語感や
「東京シティ」と「妄想して」で韻を踏んだり。
「上海an」には「バイト探し」というキーワードが出てくるのもニヤリ。


・HUE CIRCLE(YeYe) (iTunes)


M1「パレード」からすでに名盤の香り。

ブラボー!YeYeブラボー!YeYeのコメント↓
「甥がPerfumeみて踊り狂っているからおばちゃんの曲でも踊って欲しくてつくった」
この目黒〜代官山あたりの風景いいですよね。
少し離れた静かなところから見るヒカリエとか。
こちらはトランペット以外は全部彼女が演奏しています。

しかし、そんなひとりシンガーソングライターYeYe(過去のレコメンド参照)も今作では
仲間と一緒に京都きんせ旅館でレコーディングを行いまた新たな傑作を作ってくれたよ!
M2「おいで」、M5「TAO」、M7「あるあるいいたい」(RGさんまじリスペクト)など
ほんわかした空気感は健在ですが
M3「Do We We a」はド肝を抜かれました。この前に出たEPではもっとキラキラした
エレクトロ風だったからなおさら。
Micro Korg XLの無機質なループにいわゆるハナモゲラ的な響きが良い歌詞が黙々と
進行していく、ちょっとこれYeYeの新境地っすこれ。わあーこういうのやりたい。

通しで聴くとほんといろんなひねりがあって面白いアルバムです。
邦楽らしくない無国籍感もとてもここちよい。名盤。



後編、全部女性ヴォーカルでした。
なんだかダンス系といわゆるシティ・ポップ系に偏ったね。
その中での赤い公園とパスピエはバンドという形での新しい方向の音楽を見せてくれて
これからもとても楽しみです。

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